bar織田 大阪北新地 Bar織田へようこそ
トップここだけの話 > 基礎知識

ここだけの話

■お花見シーズンアドバイス
■料理の味付け さしすせそ
■喜川 上野修三氏に学ぶ
■天満天神えびす祭 御神酒笑姿(おみきえみす)
■荻野正二氏セミナー
■酒の起源 中河チーフまとめ
■酒類の分類
■「マッサン」2014.10
■竹鶴政孝氏とリタ夫人の愛と波乱の人生略歴
■ビール・発泡酒・第3のビール(新ジャンル)
■ワインの分類
■日本酒の分類
■ウイスキーの定義
■ジンの製法・分類
■ラムの定義
■テキーラの定義・分類
■ウォッカ 歴史
■ブランデーの定義
■リキュールの定義
■世界のウイスキー
■シェリー
■マディラワイン
■人気ジンベースカクテル
■人気ウォッカベースカクテル
■人気ラムベースカクテル
■人気テキーラベースカクテル
■人気ウイスキーベースカクテル
■人気ブランデーベースカクテル
■人気リキュールベースカクテル
■スコットランド ウイスキー
■2023年10月 酒税法改正

お花見シーズンアドバイス

 缶ビールをご用意される場合よく凍らせて持って行かれる方がいますが
 マイナス5度前後で破裂します
 アルコール度数にマイナスをつけた温度まで凍りません 
 例えばワイン-10度 ウイスキー-40度 焼酎-25度 よく裏面のアルコール度数をお確かめ下さい
 ワインを持って行かれる方はコルク抜きをお忘れ無く また赤白問わず冷蔵庫で一晩冷やし
 保温バックなどに入れて持って行かれることをお薦めします


料理の味付け さしすせそ

 特に和食の味付けの基本になる五つの調味料
 先日 お客様と話していて 「さしすせそ」の「せ」と「そ」が出てきませんでした
 「さ」砂糖 「し」塩 「す」酢 「せ」醤油 「そ」味噌
 甘みはなかなか浸透しないので砂糖は早めに 塩は浸透圧が高く食材から水分を出すので
 煮汁の味を決める初期に入れる 酢は早く入れすぎると酸味がとんでしまう
 醤油・味噌・ソースは風味を楽しむものなので仕上がりに
 調理酒やみりんを使う場合は砂糖よりも先に使ってください


喜川 上野修三氏に学ぶ

 浪速割烹と命名した第一人者
 江戸時代に茶屋で飲食を楽しみとして会食し始めたのは俳諧席であった
 それが発展して料亭ができる 大阪の「浮瀬」1704年が一番古い
 「京の持ち味 浪速の喰い味」の格言どおり京都の公家や武家は
 頭を使う職業なので素材に少し味を付けた物がはやり
 大阪の味は労働者が多いので素材がほんらいもっている特有の味を
 生かしながらも 更に奥行きのある深味を付けるようになった
 また大阪は最も早く料理に昆布を使った合わせ出汁を取り入れたとされる
 日本の食を分類すると 間食(おやつ) 店屋物 粉もんの軽食
 家庭料理は常食 弁当は常食の代わり 当座を弁ずる 携行食
 飯屋 飯(主食)をはじめ 食主飲従を商う店
 そば・うどん屋は言葉の通り麺料理を商う店
 鮨屋 大阪では大阪鮨(箱ずし・巻きずし・いなりなど)の持ち帰りが主であった
 居酒屋 酒の品揃えに力を入れ試飲をさせる立ち飲み屋に始まる
 割烹店 割烹とは調理の意 飲食の面から食を主に楽しませる店
 料亭 料る(はかる)即ち割烹店とも言えるが 名の起こりは料理茶屋にある
 料理茶屋は仕出し料理屋からとり商いをしてたが 料理人を置き
 経む者が出現した
 宴会料理も大阪が作ったと言える
 懐石は一服のお茶を楽しむための腹ごしらい 本来は軽い物でなければならない
 私には非常に興味深い話だったので書き留めました


天満天神えびす祭 御神酒笑姿(おみきえみす)

 天満天神えびす祭 御神酒笑姿(おみきえみす)
 江戸時代に大阪天満宮では毎年正月・五月・九月の十日に
 蛭児尊遷殿神事が斉行され十日えびすの参拝で賑わいました
 寬政期(1789~1801)には 御神酒をお供えすると
 御顔が真っ赤に染まる「御神酒笑姿」という御神像が評判を呼んで
 参詣人で境内があふれ 戎社のあった西門は今も
 「戎門」として残されています
 現在 戎社は境内西北に移転されています
 8日 堂島北新地えびす詣招福行列
 13:30 北新地を出発 14:30 大阪天満宮 宮入
 18:30 北新地本通り 大川ビル本館前にて福笹授与
 9日 宵えびす 10日 本えびす 11日 残り福
 各日10:00~21:00迄 招福振る舞い酒 18:00


荻野正二氏セミナー

 元バレーボール全日本のウイングスパイカー
 現在はVプレミアリーグのサントリーサンバーズのヘッドコーチの講演より
 福井県出身 中学生の時は身長192cm 野球部の4番エース
 恩師に推薦され 高校でバレーボールを始める
 ジャンプ力に欠けていた荻野氏は3年間毎日ジャンプ100回飛び続ける
 ジャンプ力も上がり注目され 1988年 サントリーに入社
 社会では技術がついていけなくて馬鹿にされながらも
 次第に堅実なレシーブとトスも上げられる器用なウイングスパイカーとして
 経験5年でバレーボール全日本男子に抜擢され 1989年代表デビュー
 1992年 バルセロナオリンピックに出場
 Vプレミアリーグでは 7回の優勝に貢献する
 28歳の時 試練が待っていた 両膝の手術 1%の可能性にかけた
 植田辰哉監督の下 4大会振りのオリンピックをキャプテンとして出場
 2009年11月引退表明
 荻野氏が学び実践したことは 痛みの分かる人を目指したこと
 人間としても プレーヤーとしても 常に感謝の思いで接するこつ
 キャプテン時代には 自分の姿を見せて チームを牽引してきたこと
 ヘッドコーチを務める荻野氏は トップを目指す組織を作り上げるには
 しっかりとコミュニケーションを取ることが大事だと話を結んだ
 東京オリンピックに向け 今年の8月から1年間ブラジルへ渡り
 指導者としての勉強をされるそうです ご活躍を祈ります


酒の起源

お酒の歴史はとても古く その歴史は実に数千年を数え 人間よりも先に
存在していたという説もあるほど
記録上最も歴史が古いのはワインとビール
「液体のパン」とも呼ばれるビールは 紀元前4000年以上前 メソポタミアで
人類が農耕生活をはじめた頃 放置してあった麦の粥に酵母が入り込み
自然に発酵したのが起源とされています 最古の記録としては
紀元前3000年頃にメソポタミアのシュメール人が残した粘土板に当時の
ビールのつくり方が描かれています
ワインの起源も同じくメソポタミア地方で 初めて文献に登場したのは
紀元前2000年頃 メソポタミアの英雄詩“ギルガメッシュ叙事詩”の中に
葡萄酒を飲ませた旨の記述があります
ウイスキーや焼酎などの蒸留酒が造られるのはこれよりずっと最近です
我々人間の歴史や文化と切っても切り離せないお酒
「酒は飲んでも飲まれるな」これからも良いお付き合いを

記事作成 中河チーフ


酒類の分類

酒類の定義は国によって違いがあるが 日本の酒税法では
「酒類とは アルコール分1度以上の飲料をいう」と規定されている
酒類は製造方法によって 醸造酒、蒸留酒、混成酒に分類される

醸造酒
酵母のアルコール発酵作用で生まれた酒
その歴史は一番古く 紀元前6,000年頃までさかのぼるといわれている
アルコール度数はあまり高く無く 一般的には20度未満のものが多い
例 ビール・日本酒・ワイン

蒸留酒
発酵によって生まれた酒を さらに蒸留して作った酒
醸造酒に比べ歴史は浅く 10〜11世紀頃から作られるようになる
アルコール度数は高いものが多く 15世紀頃にはヨーロッパ各地で薬として作られた
例 ウイスキー・ブランデー・焼酎・ジン・ウォッカ
混成酒
醸造酒や蒸留酒を原料にし 草根木皮・果実・香料・糖類などを混ぜたり
エキスを浸出させたりして作る酒 リキュールとも呼ばれる
例 カシスリキュール・コーヒーリキュール・梅酒・みりん

記事作成 中河チーフ


竹原からスタートしたNHKの連続テレビ小説「マッサン」2014.10

2014年9月29日から放送開始となった「マッサン」の主人公竹鶴正孝氏についてご紹介します
「竹鶴正孝」は120年前の明治27(1894)年 町並み保存地区内の竹鶴酒造本家(以下、本家)で
生を受けました したがって政孝の生家は本家ですが 実家は分家筋にあたり
現在の「道の駅たけはら」の対岸 当時の塩田の一角にあり 製塩業と回船業を営んでいました
本家の現在の家業は創業が1733年の酒造蔵元ですが 1650年当時の竹原の代官による
施策で製塩が始まった当初からの塩業主31軒のうちの1軒です
JR呉線の開通のため塩田が買収された1929年に廃業するまでの279年続いた
「小笠屋」が起源です(竹原の塩田は1960年に国策により廃止されました)
現在の本家第13代当主「竹鶴壽夫」の祖父第11代当主「友三」が生まれてのち僅か3か月で
母が そして6か月で父が当時の流行病「コレラ」で死亡したことが「政孝」の人生に大きな
影響を与えました 「友三」の後見人として「政孝」の両親が本家へ移り住み酒造業にも
携わることになり そうしたなかで「政孝」はこの家で生まれたのです
「政孝」は子供の頃この酒蔵で遊んでいたが 父「敬次郎」は大きな桶の中で発酵する「もろみ」を
「政孝」に見せながら「一度命を失った米に再び命を与えて酒を造るんだよ
酒は心で造れ 心が通い合って本物の酒が出来るのだよ」と教えた この事が「政孝」が
終生「飲む人に喜ばれる本物のより良いウイスキー造りに挑戦し続けた」原点となったのであろう
「政孝」は竹原尋常高等小学校・忠海中学校から大阪高等工業学校(現・大阪大学)醸造科を卒業
当時の酒類醸造ではトップメーカーでありウイスキーも生産していた大阪の摂津酒造に就職
時のウイスキーは アルコールに着色料や香料を混ぜた模造品であったが 安部社長は本物の
ウイスキーを製造したいと「政孝」に託して 留学費用一切を負担しスコッチウイスキーの
本場スコットランドに留学させた 「政孝」は期待に応え2年半でウイスキー製造技術を習得し
併せて現地で結婚した妻「リタ」を伴って帰国 しかし 時代は変わっており第一次世界大戦の
大不況により摂津酒造には資金的余裕が無く 「政孝」によるウイスキー造りは中止と
決定されたことを受け 社長の恩義を考え断腸の思いで退社した。このとき28歳であった
翌年 当時赤玉ポートワインで高収益をあげていた 壽屋(現・サントリー)鳥井信治郎社長に
招かれ年俸4,000円(当時大卒月給40〜50円)10年契約で入社し ウイスキー工場用地選定に着手
「政孝」は条件の合う北海道を勧めたが 社長は市場との距離からこれに反対し 大阪府山﨑に
決定した(現在のサントリー山﨑蒸留所) 大正13年の工事着手と同時に 酒造りの盛んな故郷
竹原の隣町「安芸津」から職人として社氏以下15名を雇い入れ その年の12月麦芽製造を開始
「政孝」も「リタ」と共に工事の隣接へ住まいして仕事に傾注した しかし いざ製造に着手すると
疑問が湧き 翌14年単身で再びスコットランドを訪問し製造工程を確認 自信を得て製造を進めた
こうして昭和4年4月国産初のウイスキーが発売された この年鳥居社長は50歳 「政孝」は
35歳であった その後製造は順調に進んだが 社長との意見の不一致に悩んだ末「政孝」は
自らの工場を持たなければ 理想のウイスキーは造れないと考えて昭和9年3月同社を退社した
直ちに かねてより 理想の地と考えていた北海道余市にウヰスキー工場を建設するため
3人の資金援助を得て同年7月 余市で「大日本果汁株式会社」を設立
ウヰスキーは 製造後5ヵ月は樽に貯蔵し熟成を待たねば販売出来ず 売り上げは無いのに
資金の投入を続けなければならないため その間リンゴジュースを製造し販売して収益を得た
社名を大日本果汁株式会社にしたのはそのためであり 後にウヰスキー販売に当たり「日果」を
とって「ニッカウヰスキー」とした (正式に社名を変更したのは昭和27年)
昭和11年にウヰスキーを 13年にはアップルワインを製造開始 昭和15年10月ウヰスキーと
ブランデーを発売した 「本物を造れば必ず売れる」という哲学から経営では赤字が続くという苦労の
連続であったが 社員やその家族を大切にし 料理にはプロ級の腕前を発揮するなど「遊び心」も
忘れなかった また スキージャンプ台を寄付 金メダリストの笠谷幸生を社員に迎えるなど
スポーツ振興にも力を注いだ
「リタ」は 遠い日本に来て苦難の連続であり 特に戦時中は敵国人として見られ精神的にも
苦しめられたであろうが 「政孝」の支えもあって日本人ひなり切る努力を常に怠らず
日本人以上に日本人らしい人であった ふたりの生活は40年間(昭和36年・64歳で没)であったが
「政孝」のウヰスキー造りを支えたのは「リタ」であり 「政孝」を「日本のウイスキーの父」と呼び
「リタ」は「日本のウヰスキーの母」と呼ばれている
明治・大正・昭和と激動の時代を「凛」として逞しく生きた「政孝」は 昭和54(1979)年8月29日
85歳で永眠し 眼下に余市の街並みとニッカウヰスキー余市工場を見下ろす「三園の丘」の
夫婦墓から「リタ」と二人でウヰスキーを愛でながら眺め続けているのであろう
「マッサン」が放送された内容は 「政孝」「リタ」そして関わった人達がモデルとなっているものの
物語はドラマ用に脚色・構成されています ふたりを理解するためには 新潮社刊「ヒゲの
ウヰスキー誕生す」において 事実を小説として書かれているので御一読いただければさいわいです

文責・竹原郷土文化研究会 坂上紀之


竹鶴政孝氏とリタ夫人の愛と波乱の人生略歴

(敬称・略)

1894(明治27)年
竹鶴政孝・製塩業を営む竹鶴敬次郎・チョウ夫妻の3男(9人兄弟の7番目)として誕生

1896(明治29)年
リタ・スコットランドのグラスゴー近郊、カーテンロフの開業医カウン家の長女として誕生

1908(明治41)年
政孝・竹原尋常高等小学校卒業

1913(大正2)年
忠海中学校(現・忠海高等学校)卒業 大阪高等工業学校(現・大阪大学)醸造科入学

1916(大正5)年
大阪高等工業学校醸造科を卒業 ウイスキー製造技師として摂津酒造に入社

1918(大正7)年
スコッチウイスキーの本場スコットランドに単身留学・グラスゴー大学にて応用化学を学習

1919(大正8)年
グラスゴーのカウン家のリタと知り合う

1920(大正9)年
1月8日・教会での結婚式は出来ず、2人の立会人による登記所結婚
ヘーゼルバーン蒸留所などで実習
11月・横浜に帰国

1921(大正10)年
母チョウ・大阪へ行き、リタと初対面
政孝・リタを連れて竹原に帰省

1922(大正11)年
政孝・摂津酒造を退社
リタ・帝塚山学園の英語教師 政孝・桃山中学の化学教師

1923(大正12)年
壽屋(鳥井信治郎社長・後のサントリー)に入社

1924(大正13)年
政孝・設計による日本で最初の本格ウイスキー製造所、壽屋山﨑工場竣工
安芸津町三津の社氏・岡田常一ら15名雇用

1925(大正14)年
政孝・リタ・スコットランドへ(ウイスキー・葡萄酒研究)

1929(昭和4)年
我が国初の本格ウイスキー「サントリー白札」発売

1931(昭和6)年
リタを連れて欧州視察(ウイスキー・林檎酒研究) リタ・スコットランドへ最後の帰郷

1934(昭和9)年
3月1日壽屋を退社
7月・北海道余市市に大日本果汁株式会社を設立 10月りんごジュース製造開始

1935(昭和10)年
9月・リタ鎌倉から余市に転居

1936(昭和11)年
酒造免許を取得しウイスキー製造開始

1940(昭和15)年
ニッカウヰスキー発売開始

1952(昭和27)年
本社を余市から東京に移転 社名をニッカウヰスキー株式会社に変更

1955(昭和30)年
リタ・逗子の家から週1築地の聖路加病院へ通院 冬期は逗子、夏期は余市で生活

1956(昭和31)年
黄綬褒章(業務に精励し人々の模範となった人)授与される

1959(昭和34)年
リタの妹・ルーシー来日 30年振りに再開

1960(昭和35)年
紺綬褒賞(公益のために多額の資材を寄付した功労者)授与される リタ・余市に帰る

1961(昭和36)年
1月17日リタ永眠(64歳)

1965(昭和40)年
余市町の名誉町民となる

1969(昭和44)年
勲3等端宝章(国家に対して功労のあった者)授与される

1970(昭和45)年
北海道開発功労賞授与される

1979(昭和54)年
8月29日政孝永眠(85歳) 眼下に余市の町並みとニッカウヰスキーの工場を見下ろす
「美園の丘」から2人でウイスキーを愛でながら眺めつづけている。

2014(平成26)年
政孝誕生120周年・ニッカウヰスキー創業80周年・『竹鶴17』「WWA14」で世界最高賞受賞

2014(平成26)年
9月〜2015年3月 連続テレビ小説にて、政孝・リタ夫妻の夫婦愛と奮闘記をモデルとした「マッサン」を放映

※参考文献・政孝氏関係書籍 [略歴編集(2014・4・18)竹原郷土文化研究会・坂上紀之]


ビール・発泡酒・第3のビール(新ジャンル)

ビール
麦芽比率50%以上
副原料の重量が使われている麦芽の5%以内であること
使用できる副原料が定められている(麦・米・とうもろこし・こうりゃん・馬鈴薯など)
例 プレミアムモルツ スーパードライ 一番搾り エビス

発泡酒
麦芽比率50%未満
麦芽比率が50%以上の場合 ビールでは使用できない副原料が使われているもの
麦芽比率50%以上の場合 規定量を超えて副原料が使われているもの
例 本生 淡麗 北海道生搾り

第3のビール(新ジャンル)
その他の醸造酒(発泡性) 麦・麦芽を使っていない
リキュール類(発泡性) 麦芽比率50%未満の発泡酒と麦由来のスピリッツを合わせたもの
例 金麦 アサヒ・ザ・リッチ 本麒麟 麦とホップ

それぞれの酒税は使用する麦芽比率による

ビール 70円

発泡酒
50%以上 70円
25%以上50%未満 58円
25%未満 47円

第3のビール(新ジャンル)38円(2021年3月現在)

記事作成 中河チーフ


ワインの分類

スティルワイン(発泡性ワイン)
炭酸ガスを含まない状態で製品化されたワイン 赤・白・ロゼがあり
アルコール度数は9~15度程度
一般的に「ワイン」というとこのワインを指すことが多い

スパークリングワイン(発泡性ワイン)
炭酸ガスを中に封じ込めた発泡性のあるワイン
代表的なものでは フランス シャンパーニュ地方で作られる
シャンパン・イタリアのスプマンテ・スペインのカヴァ・ドイツのゼクトなどが
知られている

フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)
ワインの醸造過程 あるいはベースとなるワインにスピリッツ
(ホワイトブランデーなど)を添加し 全体のアルコール度数を15~22度程度まで
上げて味わいのコクや保存性を高めたもの
代表的なものでは スペインのシェリー・ポルトガルのポートワインや
マデイラ・イタリアのマルサラなどがある

フレーヴァード・ワイン(香味付けワイン)
スティルワインに薬草や果汁・香辛料・甘味料などを加え風味を付けたワイン
食前酒や食後酒 またカクテルの原料などに用いることが多い
代表的なものでは イタリアやフランスのヴェルモット・スペインの
サングリアなどがある

記事作成 中河チーフ


日本酒の分類

日本酒は原料や製造方法によって さまざまなタイプに分類される
精米歩合・アルコール・糖類の添加によるの分類方法(水は基本的原料なので
原材料表示には省略される)

本醸造酒
精米歩合70%以下の白米を使用し 原材料は米・米麹・白米の重量の10%を
超えない醸造用アルコール

純米酒
精米歩合70%以下の白米を使用し 原材料は米・米麹

吟醸酒
精米歩合60%以下の白米を使用し 原材料は米・米麹・白米の重量の10%を
超えない醸造用アルコール

純米吟醸酒
精米歩合60%以下の白米を使用し 原材料は米・米麹

大吟醸酒
精米歩合50%以下の白米を使用し 原材料は米・米麹・白米の重量の10%を
超えない醸造用アルコール

純米大吟醸
精米歩合50%以下の白米を使用し 原材料は米・米麹

普通酒
精米歩合は70%以上で本醸造酒の規定以上のアルコールを添加したもの
または醸造用糖類 有機酸などを添加する三倍増醸酒とブレンドしたもの

製法による分類方法
(一般に日本酒は酒を搾ったあと加熱殺菌してタンクで貯蔵し
瓶詰めの際に再び加熱殺菌される)

生酒
加熱処理を一切しないもの

生貯蔵酒
加熱処理をせずにタンクに貯蔵し 瓶詰めの際に一度加熱殺菌したもの

生詰め酒(ひやおろし)
加熱処理をしてからタンクに貯蔵し 瓶詰めの際には加熱しないもの

樽酒
タンクではなく木樽で貯蔵し 樽のままあるいは瓶に詰め替えて出荷される酒

にごり酒
もろみが混じり 白く濁った酒

活性清酒
にごり酒を火入れせずに 生のまま出荷したもの 瓶内で二次発酵させるタイプや
炭酸ガスを注入するものもある

貴醸酒
純米酒の仕込み水の一部を清酒にした非常に濃厚な酒

原酒
加水をせずに 搾ったままの状態で製品にしたもの

記事作成 中河チーフ


ウイスキーの定義

ウイスキーの定義は原料・製法・熟成年数などが各国ごとにそれぞれの国に
よって異なって定められている 一般には穀類を原料として
糖化・発酵させた後に蒸溜をおこない 木製の樽で貯蔵熟成させてできる
お酒がウイスキーと定義される

世界5大ウイスキー

世界でもとくに生産量が多いスコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ
日本で造られるウイスキーを5大ウイスキーと呼ぶ

スコッチウイスキー
スコットランドの蒸留所で 糖化・発酵・蒸留を行ったもの
大麦麦芽などの穀物・水・酵母のみを原料として使う
蒸留時のアルコール度数は94.8度以下
容量700L以下のオーク樽で最低3年以上熟成させる
最低瓶詰めアルコール度数は40度 添加物は水とカラメルのみ
例 ザ・グレンリベット・グレンドロナック・バランタイン・デュワーズ

アイリッシュウイスキー
穀物類を原料とする 麦芽に含まれる酵素により糖化し 酵母の働きで発酵させる
蒸留時のアルコール度数は94.8度以下 木製樽に詰める
例 タラモアデュー・ジェムソン・ブッシュミルズ

アメリカンウイスキー
穀物を原料とする 蒸留時のアルコール度数は95度以下
オーク樽で熟成させる(コーンウイスキーは熟成の必要がない)
最低瓶詰めアルコール度数は40度
例 ジャックダニエル・ジム・ビーム・セブンクラウン・プラットバレー

カナディアンウイスキー
穀物を原料に 麦芽などで糖化し 酵母によって発酵 蒸留したもの
カナダで糖化・酵母・発酵・蒸留・熟成をさせたもの
容量700L以下の木製樽で3年以上熟成させたもの
最低瓶詰めアルコール度数は40度
例 カナディアンクラブ・クラウンローヤル

ジャパニーズウイスキー
発芽させた穀類と水を原料とする
原料を糖化 発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの
蒸留時のアルコール度数は95度未満
アルコール・スピリッツ・香味料・色素・水を添加してもよい
例 竹鶴・知多・富士山麓・イチローズモルト

記事作成 中河チーフ


ジンの製法・分類

ジンの製法はEU(ヨーロッパ連合)では規定が定められており それを定義と
するのが一般的である
ベースとなるスピリッツ(主に糖蜜やトウモロコシなどの穀物類を発酵させ
蒸留したもの)にジュニパーベリーを含むボタニカル(ハーブや果物の皮
スパイスなど草根木皮)を数種加えもう1度蒸留させ造られる
瓶詰め時の最終アルコール度数が37.5度以上でなければならない

ジンは大きく4つの種類に分けられる

ロンドンジン
トウモロコシ・大麦麦芽などを主な原料として 糖化・発酵させ
連続式蒸溜器で作った純度の高いスピリッツにボタニカルを加えて
再び蒸留する ボタニカルの抽出方法は2種類ある
直接ボタニカルを加えて 単式蒸留器で蒸留する方法
単式蒸留器の上部に金網製の円筒をつけ その中にボタニカルを入れ
あがってくるスピリッツの蒸気とともに 香味成分を抽出する方法
ロンドンで開発・普及したためロンドン・ジンやロンドン・ドライ・ジンと
呼ばれるが ロンドンで生産しなければならないというわけではなく
近年は日本でも製造されている
例 タンカレー・ゴードン・六・季の美

オランダジン
大麦麦芽などの穀類を原料に使い 糖化・発酵させ 単式蒸留器で2、3回蒸留し
ボタニカルを直接加えて香味づけする
初期の姿に近いジンで 連続式蒸留器ではなくポットスチル(単式蒸留器)を
使用するのが特徴 麦芽の香りが残り 甘みが強い味わい
例 プリマス・ジン・ノールド・ジュネヴァ・ボルス・ジュネヴァ

オールドトムジン
18世紀前半ごろ ロンドン市中で粗悪なジンに砂糖を加えたものが出回っていた
習慣として現在でも2%程度加糖したものをオールドトムジンと呼ぶ
例 ジンクス・オールドトムジン ヘイマンズ・オールドトムジン

シュタインヘーガー
主にドイツで作られる
大麦麦芽などの穀物 生のジュニパーベリーを使うのが特徴
連続式蒸留機でグレーンスピリッツを、生のジュニパーベリーを発酵させて
単式蒸留器でジュニパーベリースピリッツを造り これらをブレンドし 単式蒸留を行う
例 シュリヒテ・シュタインヘーガー ハイト・シンケンヘーガー
記事作成 中河チーフ


ラムの定義

ラムの起源は コロンブスの西インド諸島発見後 サトウキビが栽培されるように
なった16~17世紀ごろ プエルトリコあるいはバルバドス島で始まったといわれている
サトウキビを原料とする糖蜜を発酵・蒸留して作られる

熟成方法、期間による分類

ホワイトラム
基本的に樽熟成を行っていない無色透明なラム ステンレスタンクで数か月~1年程度
貯蔵させたもの クリアではあるが 荒さが残る為 カクテルベースに使われることが多く
最も生産量が多い
例 バカルディ・スペリオール

ゴールドラム
樽で短期間(3年程度)熟成を行うラム
外観色が黄金色程度になるように熟成させたラム
ホワイトラムに比べまろやかさがあり ストレートやロック またカクテルでも楽しめる
例 ハバナ・クラブ3年

ダークラム
バーボン樽などで3年以上熟成を行ったラム 外観色が琥珀色や褐色を呈しているラム
非常にまろやかで 熟成感があるため ストレートオンザロックで味わうことが多い
例 ロンサカパ・センテナリオ

スパイスドラム
ホワイトラムにハーブやスパイスを砂糖と共に浸け込み 甘く飲みやすくしたラム
バニラやシナモンの香りが特徴で お菓子作りでも楽しめる
例 キャプテンモルガン

記事作成 中河チーフ


テキーラの定義・分類

メキシコの代表的な蒸留酒で 日本でも親しまれているテキーラ
英語で「ブルーアガヴェ」という 竜舌蘭(りゅうぜつらん)の球茎が主原料
ひとつ約30kgから100kg近いものもあり 見た目がパイナップルに似ていること
からスペイン語で「ピニャ」と呼ばれている
「テキーラ」と呼ばれる為には1994年に設立されたテキーラ規制委員会によって
厳しい基準が設けられており 原産地呼称で指定された産地 ハリスコ州・
グアナファト州・タマウリパス州・ナヤリ州・ミチョアカン州で栽培された
ブルーアガベを51%以上使用し 蒸溜は最低2回行わなければならない
最終瓶詰め時のアルコール度数が35度から55度と定められている

熟成期間による分類

ブランコ
60日未満と短い熟成期間なので 見た目が透明で 味はフレッシュでアガヴェが
感じられるのが特徴 カクテルベースに多く使われるベーシックなテキーラ
例 クエルボ・トラディショナル

レポサド
レポサドはスペイン語で休ませると言う意味
最低60日以上の樽熟成される まろやかな味わいが特徴
例 サウザ・ゴールド

アネホ
最低1年以上の樽熟成
見た目はウイスキーに近いほど茶色く 熟成感もあり オンザロックで楽しめる
例 エラドゥーラ・アネホ

エクストラアネホ
最低3年以上の樽熟成
テキーラの中で最高級品 樽の風味がしっかりと着いているため甘みを感じられる 
ストレート またはオンザロックで飲まれることが多い
例 ドンフラノ・インペリアル

メスカル
日本ではあまり知られていないが テキーラと同じくメキシコの代表的な蒸留酒に
メスカルがある メスカルはオアハカ州・ドゥランゴ州・サカテカス州・タマウリパス州
・グアナファト州・サンルイスポトシ州・ミチョアカン州・ゲレロ州・プエブラ州で
生産されている またテキーラは アガベの中でも「ブルーアガベ」だけが原料に
認められているが スカルの場合は 52種類のアガベを原料として使うことができる
テキーラは 熟成させた上でカラメル化する物も多いが メスカルは 熟成を
行わないで造るるのが基本的 そのため 無色透明でストレートな味わいに仕上がる

記事作成 中河チーフ


ウォッカ 歴史

蒸留酒の中では最も歴史が古くその誕生の年代は明らかではないが
12世紀ごろからロシアの地酒として農民の間で飲まれていたという説や
11世紀ごろには隣国ポーランドに存在していたという説などがある
14世紀の記録には「命の水」という呼ばれ方がされていた
その後 諸国に伝わった命の水は イギリスやアイルランドではウイスキーに
フランスではブランデーへ応用されるようになる
18世紀頃迄のウォッカは 主にライ麦を原料としてつくられていたが
18世紀後半からトウモロコシやジャガイモも使われるようになる
19世紀後半には連続式蒸留機が導入され クセのないすっきりとした酒質となり
現在のウォッカが誕生した

ウォッカの製法
主原料(主に穀物)を糖化・発酵させたのち 連続式の蒸留機で蒸留する
製造途中に生み出されるグレーンスピリッツはアルコール度数が85~96度ある
これを水で割ってアルコール度数40~60度に調整し さらに白樺の活性炭で
濾過することで完成する

ウォッカの種類
ウォッカの種類は大きく2つにわけられる

レギュラータイプ
世界的に一般的なタイプ 色は透明でクセが少なく カクテルのベースとして
よく使用されている
例 フィンランディア・スカイ・スミノフ

フレーバードウォッカ
その名の通りフレーバー(香味)がついたウォッカ
レモンやオレンジ・バニラ・唐辛子など 多彩な素材で香りづけされている
例 ズブロッカ・スタルカ・リモンナヤ

記事作成 中河チーフ


ブランデーの定義

ブランデーの語源は 元々フランスのコニャック地方でワインを蒸留したものを
「ヴァン ブリュレ(焼いたワイン)」と呼んでいた
現在では 穀物原料のウイスキーと分類するうえで 果実全般を原料とした
蒸留酒のことをブランデーと呼んでいる

コニャック
フランスのコニャック地方で造られ 厳しい規定をクリアしたものをいう
まずブドウでワインを作り 出来上がったワインを2回蒸留することでアルコール度数を
高める 熟成は主にフランス中南部リムーザン産のオーク樽を使用
最低熟成年数は3年 アルコール分40度以上と定められている
原料のブドウ品種は ユニ・ブラン フォル・ブランシュ コロンバール モンティル
セミヨンのみ使用が許可されているが 補助品種としてフォリニャンが使われることもある
コニャック地方には約4,500のブドウ栽培農家があり そのうち8割は数器程度の蒸留器を
持つ小規模蒸留農家で 10器以上を持つ専門蒸留所は約120軒程ある
例 ヘネシー・マーテル・カミュ・ポールジロー

アルマニャック
コニャックと並んでブランデーの代表的な産地であるフランスのアルマニャック地方で
厳しい規定のもと作られたものだけが アルマニャックを名乗る事が許される
コニャックよりも歴史が古く フランス最古のブランデーと言われている
原料のブドウ品種は ユニ・ブラン フォル・ブランシュ コロンバール
ブドウの栽培面積はコニャックの5分の1ほどしか無く生産量も少ないので
半数程度はフランス国内で消費される これにより日本で入手できるアルマニャックは
非常に限られている
例 サンヴィヴァン・アルメニア・シャボー

カルヴァドス
フランス北西部のノルマンディー地方で作られるリンゴのブランデー
中心産地であった地名がカルヴァドスであったことからカルヴァドスと呼ばれている
製法はリンゴを搾汁して発酵させたシードルを蒸留し、リムーザン産やトロンセ産の
オーク樽で熟成させる 第一次世界大戦後ころから知名度が高まり 現在では世界中で
親しまれている
例 ブラー・クールドリヨン・デュポン

グラッパ
ワインを創る際に使用されたブドウの絞りかすで作るブランデーのことをいう
原料は葡萄の皮・種・果軸そしてワインまたは葡萄果汁の残りなどが使われる
起源は諸説あるが 10世紀ごろ ヨーロッパでは ワインは上流階級の人々しか飲むことが
できない高級品だったため 原料となるブドウを栽培していた農民が
自分達が飲むためにブドウの絞りかすを蒸留しグラッパを作ったと言われている
フランスでも同様の製法で作られるお酒があり「マール」と呼ばれている

記事作成 中河チーフ


リキュールの定義

一般的には スピリッツ(蒸留酒)に 果実・香草・花などの香味成分を抽出させたり
付与したり または 砂糖・シロップ等の甘味を加えたり着色して仕上げた酒を
「リキュール」と呼ぶ

EUにおけるリキュールの定義
アルコール分が15%以上で且つ糖分が1リットルあたり100g以上含まれているもの
また 1リットルあたりの糖分が250g以上を含むリキュールについては 特に甘い
リキュールとして「クレーム・ド・○○」と名前に付けることができる

厳密な定義は国によって異なっている
日本の酒税法では「酒類と糖類その他の物品(酒類を含む)を原料とした酒類で
エキス分が2%以上のものをいう ただし 清酒・合成清酒・焼酎・みりん・ビール・
果実酒類・ウイスキー類および発泡酒に該当するものは除かれる」となっている

リキュールの歴史
古代アテネ時代 ワインに薬草を溶かし込んだ薬酒を作ったことがリキュールの
起源だといわれている 現在の蒸留酒をベースとするリキュールの原型は
11世紀頃 中世の錬金術師たちによって蒸留酒にレモン・ローズ・オレンジの花
スパイスなどの成分を抽出して作りだされた その後 ヨーロッパにペスト菌が
伝染したのをきっかけに 薬草を溶かし込んだ薬「エリクシル」としてリキュールの
開発が広まった 同じ頃 修道院でもリキュールづくりが盛んにおこなわれており
近隣の人々に滋養強壮薬として分け与えていた

リキュールの種類

香草・薬草系
香草や薬草などの草根木皮の成分を抽出させたもの 最も古いタイプで
元来薬用効果を目的として誕生した
例 アブサン・シャルトリューズ・ベネディクティン・カンパリ

果実系
フルーツを主原料とし 数種類の果実やスパイスなどを補助原料として
使用することが多い
例 コアントロー・ディタ・チェリー・ブランデー・グラン マニエ

種子系
コーヒー・カカオ・バニラなど 果実の種子の香味成分を抽出してつくられ
濃厚な味わいが特徴 食後酒や製菓用としても広く使われている
例 カルーア・モーツァルト・ディサローノ

特殊系
上記の3種類以外の原料 クリームやミルク 卵など植物系以外の成分を
溶け込ましてつくられるリキュール
例 ベイリーズ・アドボカート

記事作成 中河チーフ


世界のウイスキー

スコッチウイスキー分類

製法による分類

モルトウイスキー
大麦麦芽を原材料に使い 単式蒸溜器で2回 または3回蒸溜 熟成させたもの
1つの蒸溜所で造られたモルトウイスキーをブレンドし 瓶詰めされたものを
シングルモルト 1つの樽から瓶詰めされるものをシングルカスクという
作り手によって個性が様々で 蒸溜所の特徴がはっきり出る
例 ザ・グレンリベット ベンリアック ラガブリン

グレーンウイスキー
穀物 主にトウモロコシやライ麦を原材料に使い 連続式蒸溜機で蒸溜
熟成したもの コストが安く クリアな味わい
そのまま瓶詰めされる事は少なく ブレンデッド・ウイスキーに使われる事が多い
例 キャメロンブリッジ

ブレンデッド・ウイスキー
モルトウイスキーとグレーンウイスキーを各数種類ブレンドしたもの
例 バランタイン ジョニーウォーカー シーバスリーガル

産地による分類

スペイサイド
スコットランド北東部を流れるスペイ川の周辺地域
狭い地域だが 蒸留所が密集している
一般的には飲みやすく 華やかでフルーティな香り 風味が特徴
例 ザ・グレンリベット マッカラン グレンフィディック

ハイランド
スコットランドの北側に位置する地方
全体の3分の1の蒸留所がある
全体的には落ち着いたテイストのウイスキーが多いが 広い地域なので
場所により個性的な特徴が出る
例 グレンドロナック グレンモーレンジ クライヌリッシュ

ローランド
エディンバラやグラスゴーなどの大都市があるスコットランドの南側に
位置する地方 酒税の関係や歴史的な背景から蒸留所の数は少ない
グレーンウイスキーの大半がローランド地方で造られている
ライトで穀物のフレーバーの強いウイスキーが多い
例 オーヘントッシャン グレンキンチー

キャンベルタウン
大西洋に向かう拠点に位置し かつては30ほどの蒸留所があった
アイラ島とハイランド地方の中間に位置 ほのかなの塩気と甘みが入り
混じり合った独特の味わいが特徴
ニッカウヰスキー創業者 竹鶴正孝が滞在し ウイスキー造りを学んだ
例 スプリングバンク グレンスコシア

アイラ島
スコットランドの西側に位置する 淡路島より一回り大きい程の島
スモーキー ソルティーな個性的な香り 風味が特徴
例 ラフロイグ ボウモア アードベッグ

アイランズ
スコットランドの島々(アイラ島を除るく)を一つの地域として括ったもの
それぞれの島々からなる特徴がある
例 ハイランドパーク ジュラ タリスカー

アメリカンウイスキーの歴史

17世紀の初めにヨーロッパからアメリカ大陸に渡ってきた移民が
果物や穀物から蒸留酒を造り始める 18世紀に入りスコッチ系・アイリッシュ系の
移民がウイスキー造りを牽引していった 
長い間 アメリカはヨーロッパ諸国の植民地だったが 1776年に独立宣言を行い
1789年にジョージ・ワシントンが初代大統領に就任 ワシントンが国家財政を
安定させるため 1791年にウイスキーに課税することを決定
反発するスコッチ・アイリッシュと政府の間で戦争が起こる
この戦争以後 ウイスキー職人たちは 当時はまだ外国とされていた西部の
ケンタッキー テネシーに移り住んでいった

アメリカンウイスキーの分類

バーボンウイスキー
原料の51%以上がトウモロコシである アルコール度数80%以下で蒸留
内側を焦がしたオークの新樽を使用 度数62.5%以下で樽詰めし熟成

ライウイスキー
原料の51%以上がライ麦である アルコール度数80%以下で蒸留
内側を焦がしたオークの新樽を使用 度数62.5%以下で樽詰めし熟成

ホイートウイスキー
原料の51%以上が小麦である アルコール度数80%以下で蒸留
内側を焦がしたオークの新樽を使用 度数62.5%以下で樽詰めし熟成

モルトウイスキー
原料の51%以上がモルト(大麦麦芽)である アルコール度数80%以下で蒸留
内側を焦がしたオークの新樽を使用 度数62.5%以下で樽詰めし熟成

ライモルトウイスキー
原料の51%以上がライモルト(ライ麦麦芽)である アルコール度数80%以下で蒸留
内側を焦がしたオークの新樽を使用 度数62.5%以下で樽詰めし熟成

コーンウイスキー
原料の80%以上がトウモロコシである アルコール度数80%以下で蒸留
内側を焦がしていないオークの新樽を使用 度数62.5%以下で樽詰めし熟成

なお それぞれ熟成期間が2年間を超えるとストレート・バーボン・ウイスキー
ストレート・ライ・ウイスキー ストレート・ホイート・ウイスキー
ストレート・モルト・ウイスキー ストレート・ライモルト・ウイスキー
ストレート・コーン・ウイスキーとなる

ブレンデッド・ウイスキー
ストレート・ウイスキーが20%以上を占めている
スピリッツや他のアメリカン・ウイスキーを混ぜたもの

アイリッシュウイスキーの歴史

世界5大ウイスキー
アイリッシュウイスキーを名乗るためには 5つの条件を満たなければならない
1 穀物類を原料とする
2 麦芽に含まれる酵素により糖化 酵母の働きで発酵させる
3 蒸留時のアルコール度数は94.8度以下
4 木製樽に詰める
5 アイルランド共和国 または北アイルランドで3年以上熟成させること

アイルランドが ウイスキー発祥の地とされる根拠は 6世紀に中東を訪れた
アイルランドの修道僧が 現地で香水を作るために用いられていた蒸留技術を
酒造に応用したという説や 1172年にイングランドがアイルランドに侵攻した際
すでに大麦から蒸溜した酒が飲まれていた という記録によるが 残念ながら確証は無い
18世紀から本格的なウイスキー造りが盛んになり 20世紀初めには
アイリッシュウイスキーが世界のウイスキー市場のシェアの6割を占めていた
二度の世界大戦とアメリカの禁酒法の影響が 衰退の大きな原因となり
アイリッシュウイスキーの蒸留所は次々と操業を停止する
1920年代になると アイルランドで稼働しているのは「ブッシュミルズ蒸溜所」と
「ミドルトン蒸溜所」の2つだけとなってしまう
その後 1987年に「クーリー蒸溜所」が誕生 2014年に「タラモア蒸溜所」
2017年に「ティーリング蒸溜所」が復活した
このように現在 アイリッシュウイスキーの生産量は順調に回復していると言われており
実際 蒸留所の数は計画中のものも含むと約40に及ぶ

アイリッシュウイスキーの分類

ポットスチルウイスキー
原料はノンピートの大麦麦芽と未発芽大麦 その他の穀物(ライ麦 オーツ麦
カラス麦など)を使用 世界のウイスキーでもアイリッシュだけの伝統の製法
未発芽の大麦や大麦以外の穀物を使うことによる穀物様のモルティーな香味が特徴

モルトウイスキー
原料は100%大麦麦芽のみ
ポットスチルウイスキーと違いピート麦芽の使用が可能です
モルトウイスキーの中でも アイリッシュの場合は3回蒸留を行うところが
ほとんどのためすっきりした味わいが生まれる

グレーンウイスキー
原料は穀物であればなんでも可
クセが少なくそれ単体では商品化されるものはあまりない
ブレンデッド用に使用されることが多い

ブレンデッドウイスキー
上記3種類 またはそのうち2種類をブレンドしたウイスキー
アイリッシュにはモルトとグレーンに加えポットスチルウイスキーがあるため
3タイプのブレンドが可能となるため 製法のバリエーションが多くなる

カナディアンウイスキーの歴史

世界5大ウイスキーの1つ カナディアンウイスキー
1775年 アメリカ独立戦争が起こった当時 カナダはアメリカと同様にイギリスの
支配下にあった イギリスからの入植者のなかで アメリカ独立に反対する人々が
国境を越えてカナダに移住し そこで生産した穀物を原料に造り始めた
20世紀初めのアメリカ禁酒法時代 米国内でアルコール類の製造・販売が禁止されるなか
隣国であるカナダから 大量のカナディアンウイスキーが密かに供給されたため
カナダのウイスキー産業が飛躍的に発展し 五大ウイスキーの一角を占める今日の
基礎を築いた

カナディアンウイスキーを名乗るためには 以下の条件を満たなければならない
1 穀物を原料に 麦芽などで糖化 酵母などで発酵し蒸溜したもの
2 700リットル以下の木樽で3年以上熟成させること
3 瓶詰め時のアルコール度数が40度以上であること
4 カラメルまたはフレーバリングを添加してもよい

分類

フレーバリングウイスキー
ライ麦やライ麦芽 大麦麦芽などが主原料に使われる
連続式蒸溜器でアルコール分は64~75%で蒸溜する
オイリーでスパイシーなフレーバー特徴
ライ麦の比率が51%を超えると カナディアン・ライ・ウイスキーと呼ばれる

ベースウイスキー
トウモロコシなどを主原料に連続式蒸溜器で
アルコール分は95%以下で蒸溜する
マイルドでクセがあまり無いのが特徴

カナディアンブレンデッドウイスキー
上記ふたつをブレンドしたもの 比率はフレーバリングが10~30% ベースが70%~90%
バーボンウイスキーやフルーツブランデー 酒精強化ワインなどが添加されることもある

記事作成 中河チーフ


シェリー

シェリーは スペイン アンダルシア地方のヘレス周辺で造られる
酒精強化(フォーティファイド)ワイン
ヘレスはスペイン内陸部のワイン産地と比べる 大西洋沿岸に位置する
年間降雨量は多いが ブドウの生育期に雨は降らず 年間300日以上晴れが続く
乾燥した気候 そのためワインが痛まないよう ワインを醸造する際に高アルコールの
蒸留酒を加えて アルコール度数をおおよそ15~22度にまで高めて作られる

ブドウ品種
・パロミノ
1番多く使われる白ブドウ品種 果皮が薄く 特徴的な香りもなく酸味が穏やかで
ニュートラルなのが特徴
・ペドロ・ヒメネス
極めて甘いシェリー酒を造ることができる品種 天日干しで水分を蒸発させ
糖分や酸味などの成分が凝縮した干しブドウにして使用される
・モスカテル
甘口のシェリー酒を造るのに使われる マスカット系の品種の白ブドウで
華やかな香りとフルーティーな味わいが特徴
これらの品種はブレンドせず それぞれ単一でワインに仕上げる

シェリーの種類
・フィノ
すっきりとした辛口タイプのシェリー
淡い金色で アーモンドのような香りがあり 軽快な口当たり
・マンサニーリャ
色や味わいはフィノに似ているが サンルーカル・デ・バラメーダ産のものを
マンサニーリャと呼ぶ
・アモンティリャード
フィノを7年ほど熟成させ しっとりした味に仕上げたもの ヘーゼルナッツの
ような濃厚な香り 味わいで フィノよりアルコール度数がやや高く 色は琥珀色
・オロロソ
シェリー酒の中でもアルコール度数が高く 17~22度ほどある 独特な香りで
ウイスキーを熟成させるため再利用される事が多い
・クリーム
オロロソに甘味を加えたシェリー 食後酒として飲まれる事が多い
・モスカテル
前述のようにモスカテル種のブドウを使い マスカットの甘い香り 味わいを感じられる
・ペドロ・ヒメネス
ペドロ・ヒメネス種のブドウを使う非常に甘口のシェリー
黒に近い濃い色をしているのが特徴

記事作成 中河チーフ


マディラワイン

北大西洋の沖に浮かぶポルトガル マデイラ諸島で造られる酒精強化ワイン
ブドウの発酵途中または発酵後にブランデーを添加して発酵を止めて
造られる保存性に優れたワイン アルコール度数は17〜22度と決められている 
マデラはとして 加熱処理を行う 17世紀 イギリスとインドを往復した船に
積まれていたマデイラ島産のワインが 赤道付近を通過した際に暑さのため
独特の風味が出て美味しくなったことをヒントに人工的に加熱処理をし始めたと
言われている 倉庫の中で太陽熱により温めながら熟成させる「カンテイロ」法
人工的な加熱装置を用いる「エストゥファ」法の2種類がある
また ブドウ品種によって味わいが異なり 品種表示には当該品種を
85%以上使用していなければならない

ブドウ品種
・セルシアル
標高600〜700mの冷涼な地域で栽培されている白ブドウ品種 島の最も高い場所で
栽培され収穫期も遅め 酒精強化は発酵終了直前に行われる キレの良い酸味を
持ったライトで辛口の味わい
・ヴェルデーリョ
標高400〜600mの比較的涼しい北部地域で栽培されることが多い白ブドウ品種
酒精強化は発酵後半に行われる 微かな蜂蜜が感じられ やや辛口の味わい
・ボアル
標高300〜400mの温暖な南部地域で栽培されることが多い白ブドウ品種
酒精強化は発酵中に行われる 芳醇でバランスの良い中甘口の味わい
・マルヴァジア
低い海岸沿いの暑い地域で栽培されることが多い白ブドウ品種 酒精強化は
発酵の初期に行われる 濃褐色の甘口で濃縮感のあるリッチな味わい
・ティンタ・ネグラ・モーレ
島のほとんどの地域で栽培され 収穫量が最も多い黒ブドウ品種
3年と若い熟成タイプに多く使われ 多品種とのブレンドに用いられることも多い
幅広い味わいを作るのに適している

記事作成 中河チーフ


人気ジンベースカクテル

ショートカクテル

◎ギムレット

・材料
ドライ・ジン 3/4
ライム・ジュース 1/4
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
鋭い錐(gimlet)のようにシャープな味であることから名付けられたという説や
イギリス海軍の軍医 「ギムレット」卿が ジンにライムジュースを混ぜる飲み方を
提唱していた事から 発案者の名前を付けた説などがある
・カクテル言葉
「長いお別れ」「遠い人を想う」

◎マティーニ
・材料
ドライ・ジン 4/5
ドライ・ベルモット 1/5
・技法
ステアして カクテルグラスに注ぎ レモン・ピールを絞りかける オリーブを飾る
・由来
マティーニは 歴史の長さや その人気 アルコール度数の高さなどから
「カクテルの王様」と呼ばれている 由来は諸説あり イタリアのマルティーニ社が
設立された1840年代 自社のベルモットを売るためにジンと混ぜたカクテルを広め
購買を促したという説 又は 1910年頃 ニューヨークのホテルで働いていた
マティーニという名前のバーテンダーが考案したからという説など様々
・カクテル言葉
「知的な愛」

◎ホワイトレディー
・材料
ドライ・ジン 2/4
コアントロー 1/4
レモン・ジュース1/4
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
1919年 ロンドンにある「シローズ・クラブ」でバーテンダーをしていた
「ハリー・マッケンホルン」が発案した ヴィクトリア女王が白いウエディング
ドレスを着たイメージから「ホワイトレディ」と名付けられた
当時はペパーミント・リキュールをベースに使用していたが 1923年ハリーは
パリに渡りアメリカ人向けのジンベースにレシピを変更した
・カクテル言葉
「純心」

ロングカクテル

◎ジントニック
・材料
ドライ・ジン 45ml
ライム・ジュース 1/6個分
トニック・ウォーター 適量
・技法
ドライ・ジン ライム・ジュースを皮ごと氷を入れたタンブラーに注ぎ
トニック・ウォーターを満たして 軽くステアする
・由来
ジントニックの歴史は古いく すでに18世紀には飲まれていた
17世紀から18世紀にかけて 東インド会社の社員たちのマラリアによる
死亡率は異常に高かった 南米原産の「キナ」の樹皮の成分「キニーネ」が
マラリアに効くとわかったが これが非常に苦く 現地では 砂糖と炭酸水
更に当時 熱病対策の利尿剤として普及していたジンを加えて飲んでいたものが
ジントニックの起源となった
・カクテル言葉
「強い意志」「いつも希望を捨てない貴方へ」

◎ジンリッキー
・材料
ドライ・ジン 45ml
ライム・ジュース 1/6個分
プレーン・ソーダ 適量
・技法
ドライ・ジン ライム・ジュースを皮ごと氷を入れたタンブラーに注ぎ
プレーン・ソーダを満たして 軽くステアする
・由来
19世紀末 ワシントンD.C.のレストランで発案され 最初に飲んだお客の名前
「カーネル・ジム・リッキー」にちなんで名付けられたという説
また 米軍将校の「ジョー・リッキー」が愛飲していたことにちなんで名づけ
られたとも言われていて 様々な説がある
・カクテル言葉
「素直な心」「積み重ねる」

◎ジンフィズ
・材料
ドライ・ジン 45ml
レモン・ジュース 20ml
砂糖 2tsp.
プレーン・ソーダ 適量
・技法
プレーン・ソーダ以外の材料をシェークして タンブラーに注ぎ 氷を入れ
プレーン・ソーダを満たし 軽くステアする
・由来
フィズとは炭酸水の泡のはじける音を表す擬音語である
1888年 ニューオーリンズ「インペリアル・キャビネット・サロン」の
オーナー「ヘンリー・ラモス」がレモン・スカッシュにジンを加えたカクテルを
「ジン・フィズ」の名称で販売したのが始まり
・カクテル言葉
「あるがままに」

記事作成 中河チーフ


人気ウォッカベースカクテル

ショートカクテル

◎バラライカ
・材料
ウォッカ 2/4
コアントロー 1/4
レモン・ジュース 1/4
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
ブランデーベースの「サイドカー」をアレンジして考案されたと言われている
バラライカはロシアの民族楽器で ギターのように抱えて演奏する弦楽器
白い三角形の形をしているのが特徴なことから名付けられた
・カクテル言葉
「恋は焦らず」

◎コスモポリタン
・材料
レモン・フレーバード・ウォッカ 30ml
コアントロー 10ml
ライム・ジュース 10ml
クランベリ・ージュース 10ml
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
正確な歴史は分かっていないが 女性の社会進出や国際社会化が顕著になり
はじめていた1980年代ごろのアメリカで有名になったカクテル 1998年~2004年に
全米で放送されたドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の中で主人公の女性が
いつもオーダーしていた影響もあり 日本でも女性を中心として人気の高い
カクテルのひとつとなった
・カクテル言葉
「華麗」

◎雪国
・材料
ウォッカ 2/3
コアントロー 1/3
ライム・ジュース(コーディアル) 2tsp.
・技法
シェークして 砂糖のスノー・スタイルにしたカクテルグラスに注ぎ
ミント・チェリーを沈める
・由来
1959年に山形県酒田市の喫茶店「ケルン」の「井山計一」氏が考察したカクテル
川端康成の小説「雪国」から名前が付けられた
・カクテル言葉
「恋を占う」

ロングカクテル

◎モスコーミュール
・材料
ウォッカ 45ml
ライム・ジュース 1/6個分
ジンジャー・ビア 適量
・技法
ウォッカ ライム・ジュースを皮ごと氷を入れたタンブラーに注ぎ
ジンジャー・ビアを満たして 軽くステアする
・由来
モスコミュールは1940年代 ハリウッドのバーテンダー「ジャック・モーガン」が
大量に仕入れたジンジャービアの在庫を処分するために 偶然考案されたという説や
スミノフ社が自社のウォッカの販売促進のために考案したカクテルだという説など様々
今ではジンジャービアの代わりにジンジャーエールを使うレシピがメジャーである
直訳すると 「Moscow」モスクワの「Mule」ラバ 飲むと まるでラバに蹴られた
ような衝撃を受ける といった意味が込められている
・カクテル言葉
「喧嘩をしたら その日のうちに仲直りする」

◎ソルティードッグ
・材料
ウォッカ 45ml
グレープフルーツ・ジュース 適量
・技法
塩でスノー・スタイルにしたオールドファッションド・グラスに氷を入れ
材料を注ぎ ステアする
・由来
ソルティドッグは1940年代のイギリスで誕生 甲板で働く「甲板員」を意味する
「スラング」(俗語)で 彼らは波風を浴びながら仕事をしていたことから
「しょっぱい犬」と呼ばれていたのが名前の由来と言われている
当時はジンにライムジュースを混ぜて飲んでいたが その後1960年代以降に
アメリカに渡り 現在のレシピに変わり人気になった
・カクテル言葉
「寡黙」

記事作成 中河チーフ


人気ラムベースカクテル

ショートカクテル

◎ダイキリ
・材料
ラム(ホワイト) 3/4
レモン又はライム・ジュース 1/4
砂糖 1tsp.
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
19世紀後半 カリブ海 キューバの鉱山「ダイキリ」で働くアメリカ人
「ジェニングス・コックス」が 炭鉱夫たちが厳しい暑さをしのぐため
ホワイトラムにキューバの特産物であるライム 砂糖 氷を入れて
つくられたのが原型と言われている また 作家の「アーネスト・ミラー・
ヘミングウェイ」が愛したカクテルとしても知られている
・カクテル言葉
「希望」

◎XYZ
・材料
ラム(ホワイト) 2/4
コアントロー 1/4
レモン・ジュース 1/4
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
アルファベットの最後の3文字 そのことから「もうこれ以上はない
これ以上のものは作れない」という究極を意味するネーミングだという説
又は 「もう後がない これで終わり」といった意味があるとする説など
由来は定かではない
・カクテル言葉
「永遠にあなたのもの」

◎ネバダ
・材料
ラム(ホワイト) 3/5
ライム・ジュース 1/5
グレープフルーツ・ジュース 1/5
砂糖 1tsp.
アンゴスチュラ・ビターズ 1tsp.
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
アメリカ西部のカリフォルニア州の東に位置するネバダ州から名づけられた
州の大半が砂漠地帯なため のどの渇きを潤すために ライム グレープフルーツを
たっぷり使ったドリンクとして考案されたという説がある
・カクテル言葉
「誓い」

ロングカクテル

◎ソルクバーノ
・材料
ラム 45ml
グレープフルーツジュース 45ml
トニック・ウォーター 適量
・技法
氷を入れたタンブラーにラム グレープフルーツ・ジュースを注ぎステアする
トニック・ウォーターを満たし 軽くステアする
・由来
1980年 神戸「サヴォイ北野坂」の木村義久氏が考案した「キューバの太陽」を
意味するカクテル
・カクテル言葉
「象徴」

◎モヒート
・材料
ラム 45ml
ライム・ジュース 1/2個分
砂糖 2tsp.
ミントの葉 10〜15枚
プレーン・ソーダ 適量
・技法
タンブラーの上からライムを絞り 皮も入れる
ミントの葉と砂糖を入れ押し潰す クラッシュド・アイスを入れ ラム
プレーン・ソーダを注ぐ ミントの葉を飾る
・由来
語源は魔法をかけるという意味の「モホ」が変化したという説や
カナリア諸島の調味料「モホ・ソース」からきているという説などがある
1890年代にキューバで生まれたカクテル 16世紀の終わり ミントを使った
「ドラケ」と呼ばれていたドリンクが 「バカルディ」を使用した「モヒート」
という名称で禁酒法時代の20世紀初めに広がり 2000年代には全世界で人気の
カクテルになった
・カクテル言葉
「心の渇きを癒やして」

◎キューバリバー
・材料
ラム(ホワイト) 45ml
ライム・ジュース 1/6個分
コーラ 適量
・技法
ラム ライム・ジュースを氷を入れたタンブラーに注ぎ コーラを満たして
軽くステアする
・由来
キューバは永くスペインの植民地だったが 19世紀末 第二次独立戦争
米西戦争が起こる アメリカがスペインに勝利したことをきっかけに
キューバはスペインからの独立を果たす こうした経緯からキューバのラムと
アメリカのコーラを合わせたカクテルを「キューバの自由」という意味で
「Cuba Libre」と呼んだと言われている
・カクテル言葉
「貪欲に」

記事作成 中河チーフ


人気テキーラベースカクテル

ショートカクテル

◎マルガリータ
・材料
テキーラ 2/4
コアントロー 1/4
ライム・ジュース 1/4
・技法
シェークして 塩でスノー・スタイルにしたカクテルグラスに注ぐ
・由来
1949年のUSAナショナル・カクテル・コンテストで3位に入選した
「ジャン・デュレッサー」氏の若き日の恋人か「マーガレット」が
狩猟場で流れ弾にあたり亡くなったのを偲んでつけられたと言われている説
又は 似たようなカクテルであるジン・デイジーを作ろうとしてうっかり
テキーラで作ってしまったものの ヒナギクを意味するデイジーが
スペイン語ではマルガリータであることから テキーラで代用した
ジン・デイジーがマルガリータという名前になったという説もある
・カクテル言葉
「悲恋」「無言の愛」

◎モッキンバード
・材料
テキーラ 2/4
ペパーミント 1/4
ライム・ジュース 1/4
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
アメリカ南部に生息するメキシコの「ものまね鳥」の名前
メキシコのテキーラを使う事から 中南米に生息する「モッキンバード」と
名付けられたと言われているが 定かではない
・カクテル言葉
「似た者同士」

ロングカクテル

◎テキーラサンライズ
・材料
テキーラ 45ml
オレンジ・ジュース 90ml
グレナデン・シロップ 2tsp.
・技法
氷を入れた大型ワイングラス(またはゴブレット)にテキーラ
オレンジ・ジュースを注ぎ 軽くステアして グレナデン・シロップを静かに沈める
・由来
オレンジ・ジュースを朝焼けの空 グレナデン・シロップを太陽に見立てて
その名の通り日の出をイメージして作られたカクテル 元々はメキシコのマイナーな
カクテルだったが イギリスのロックスター 「ローリングストーンズ」のボーカル
「ミックジャガー」が1972年のメキシコ公演の際に気に入り世界に広まった
その後 1989年に「メル・ギブソン」主演の映画のタイトルになったり 「イーグルス」の
アルバム中で曲名として使われたことにより 更にメジャーなカクテルとなった
・カクテル言葉
「熱烈な恋」

◎マタドール
・材料
テキーラ 30ml
パイナップル・ジュース 45ml
ライム・ジュース 15ml
・技法
シェークして 氷を入れたオールドファッションド・グラスに注ぐ
・由来
最後にとどめを刺す闘牛士の中でもほんの1割程と言われる花形のことを
「マタドール」と呼ぶ事から名付けられたカクテル
・カクテル言葉
「負けないで」

記事作成 中河チーフ


人気ウイスキーベースカクテル

ショートカクテル

◎マンハッタン
・材料
ライ・ウイスキー 3/4
スイート・ベルモット 1/4
アンゴスチュラ・ビターズ 1dash
・技法
ステアして カクテルグラスに注ぎ マラスキーノ・チェリーを飾り
レモン・ピールを絞りかける
・由来
1876年 第19代アメリカ大統領選時にニューヨークの「マンハッタン・クラブ」で
行われた候補者支援パーティで 後に英国首相チャーチルの母親にあたる
「ジェニー・ジェローム」がウイスキーとスイートベル・モットを組み合わせた
カクテルでもてなした 初めて提供された場所であるクラブの名前がマンハッタン
だったことから、マンハッタンという名前がつけられたと言われている
その後 1959年に公開されたマリリン・モンロー主演映画「お熱いのがお好き」で
登場したことで一躍世界に広まった 「カクテルの王様」マティーニと並び
「カクテルの女王」と言われている
・カクテル言葉
「切ない恋心」

◎ニューヨーク
・材料
ライ・ウイスキー 3/4
ライム・ジュース 1/4
グレナデン・シロップ 1/2tsp.
砂糖 1tsp.
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぎ オレンジ・ピールを絞りかける
・由来
1920年代からのアメリカの禁酒法時代から飲まれていたといわれているカクテル
ニューヨークの洗練された都会や鮮やかな朝焼けをイメージして名付けられたと
言われている
・カクテル言葉
「大人の恋」

◎サイレントサード
・材料
スコッチ・ウイスキー 2/4
コアントロー 1/4
レモン・ジュース 1/4
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
1930年代前半 イギリスとカナダで リキュール「コアントロー」の独占販売権を
持っていた実業家「ガース・グレンデニング」が考案したカクテル
彼の愛車のサードギアがとても静かでスムースだったことを自慢して
「サイレントサード」と名付けた
・カクテル言葉
「人知れぬ恋」

ロングカクテル

◎ハイボール
・材料
ウイスキー 30ml
プレーン・ソーダ 適量
・技法
氷を入れたタンブラーに材料を注ぎ 軽くステアする
・由来
ハイボールの名前の由来の中で一番有名なのは スコットランドのゴルフ場で
当時珍しかったウイスキーソーダ割りを試している所へ 高々と打ち上げられた
ボールが飛び込んできのがきっかけという説 また 19世紀のアメリカの鉄道は
高い鉄塔に気球を吊し 上に掲げたり降ろしたりする係がいた セントルイスの
信号係にウイスキーのソーダ割りが好きな人物がいたという説など様々
・カクテル言葉
「誕生」

◎マミーテイラー
・材料
スコッチ・ウイスキー 45ml
レモン・ジュース 20ml
ジンジャー・エール 適量
・技法
氷を入れたタンブラーに材料を注ぎ 軽くステアする
・由来
ニューヨークのブロードウェイで活躍していたオペラ歌手「マミーテイラー」と
いう女性の名前から付けられた説がある
・カクテル言葉
「いつもあなたと」

◎ジョンコリンズ
・材料
ウイスキー 45ml
レモン・ジュース 20ml
シュガー・シロップ 2tsp.
プレーン・ソーダ 適量
・技法
プレーン・ソーダ以外の材料を氷を入れたコリンズ・グラスに注ぎ ステアして
プレーン・ソーダを満たし 軽くステアする
・由来
19世紀 ロンドンのバーテンダー 「ジョン・コリンズ」氏が創作したレシピが
名前の由来 当時はベースにオランダ・ジンを用いていだが 現在はウイスキーベースの
レシピが一般的 別名「ウイスキー・コリンズ」とも呼ばれている
・カクテル言葉
「気さくな関係」

記事作成 中河チーフ


人気ブランデーベースカクテル

ショートカクテル

◎サイドカー
・材料
ブランデー 2/4
コアントロー 1/4
レモン・ジュース 1/4
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
ネーミングの由来は諸説あり 第一次世界大戦中 バイクのサイドカーに乗った
フランス軍将校がレモンをかじりながらブランデーを飲んでいたという説
パリの「ハリーズ・ニューヨーク・バー」の経営者 「ハリー・マッケルホーン」に
よって作られたという説など様々
・カクテル言葉
「いつも2人で」

◎アレキサンダー
・材料
ブランデー 1/4
クレーム・ドカカオ 1/4
生クリーム1/4
・技法
十分にシェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
1863年におこなわれたイギリス皇太子(のちのエドワード7世)とデンマークの
アレクサンドラ王女の結婚式の際に献上されたカクテルという説が有力
王女の名前にちなんで「アレクサンドラ」というカクテル名で呼ばれていたが
その後「アレクサンダー」に変化したと言われている

・カクテル言葉
「完全無欠」「初恋の思い出」

◎ジャックローズ
・材料
アップル・ブランデー 2/4
ライム・ジュース 1/4
グレナデン・シロップ 1/4
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
フランスのノルマンディー地方一帯で製造されているアップル・ブランデー
カルヴァドスがベースになっている このカルヴァドスがアメリカでは
「アップルジャック」と呼ばれていることから 「アップルジャックで作った
バラのようなカクテル」として「ジャックローズ」と名付けられたとされてる
・カクテル言葉
「恐れを知らない元気な冒険者」

ロングカクテル

◎ホーゼスネック
・材料
ブランデー 45ml
ジンジャー・エール 適量
レモンの皮 1個分
・技法
トールグラスに螺旋状に剥いたレモンの皮を入れ 端をグラスの縁にかける
氷を加え 材料を注ぐ
・由来
グラスにかけたレモンの皮が馬の首に見えたことから「ホーゼスネック」と
名付けられたという説 アメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルトが遠出する際
愛馬の首を撫でながらこのカクテルを飲んでいたことから名付けられたという説など
名前の由来は様々である ブランデーベースのレシピが一般的だが ウイスキー
スピリッツをベースに作られることもある
・カクテル言葉
「運命」

◎フレンチコネクション
・材料
ブランデー 45ml
アマレット 15ml
・技法
氷を入れたオールドファッションド・グラスに材料を注ぎ ステアする
・由来
1971年公開のアメリカ映画 1961年に実際に起こったトルコからフランス経由で
アメリカへの麻薬密輸事件がモデルとなっている「フレンチコネクション」に
ちなんで作られた
・カクテル言葉
「妄想力豊かな不思議な世界の住人」

記事作成 中河チーフ


人気リキュールベースカクテル

ショートカクテル

◎バレンシア
・材料
アプリコット・ブランデー 2/3
オレンジ・ジュース 3/1
オレンジ・ビターズ 4dashes
・技法
シェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
名前の由来は定かではなく アメリカのカリフォルニア州で開発された品種である
バレンシアオレンジのジュースを用いてこのカクテルを作ったため名付けられた説
スペインのバレンシア産のオレンジのジュースを用いて このカクテルを作ったため
名付けられた説など様々
・カクテル言葉
「お気に入り」

◎グラスホッパー
・材料
クレーム・ド・カカオ(ホワイト)1/3
クレーム・ド・ミント1/3
生クリーム1/3
・技法
十分にシェークして カクテルグラスに注ぐ
・由来
グラスホッパーは英語で「バッタ」や「キリギリス」という意味
本来のレシピは カカオリキュール ミントリキュール 生クリームの順に3つの材料の
比重の違いを利用し 3層にフロートさせたカクテルだったが 現在ではシェークして
作るのが一般的
・カクテル言葉
「燃え上がる恋」「かけがえのない時間」

ロングカクテル

◎スプモーニ
・材料
カンパリ 30ml
グレープフルーツ・ジュース 45ml
トニック・ウォーター 適量
・技法
氷を入れたタンブラーに材料を注ぎ 軽くステアする
・由来
スプモーニの語源はイタリア語で「泡立つ(スプマーレ)」
考案者は明らかではなく 1980年代 日本国内のカンパリ輸入業者が考案したという説や
イタリア料理のレストランで業界関販促のために考案されたという説など様々だが
日本生まれというのが有力である
・カクテル言葉
「愛嬌」

◎チャイナブルー
・材料
ライチ・リキュール 30ml
グレープフルーツ・ジュース 45ml
ブルー・キュラソー 10ml
・技法
シェークして 氷を入れたオールドファッションド・グラスに注ぐ
・由来
中国発祥の陶磁器 中でも世界的人気な景徳鎮のはっきりとした青色をイメージして
作られたと言われているが いつ頃 何処で作られたカクテルなのかは明らかになって
いない
・カクテル言葉
「自分自身を宝物だと思える自信家」「自信家の君へ」

記事作成 中河チーフ


スコットランド スペイサイド地域のウイスキー

◎アベラワー 創業年1879年 創業者 ジェームス・フレミング
(由来・エピソード) ゲール語で「ラワー川の川口」 ラワー川がスペイ川と合流する場所に
建てられた事から「アベラワー蒸留所」と名付けられた
1879年 1898年 二度の火災に見舞われ 再建 改修を重ねて現在の建物になった
1974年 ペルノ・リカール社が買収し 蒸留機を2機から4機に増やすなど近代的な設備が
整えられる 1986年・1990年 国際ワイン&スピリッツ大会で金賞受賞
100%ノンピート麦芽を使用 オロロソシェリー樽とバーボン樽を使用
「シーバスリーガル」のキーモルト

◎オルトモア 創業年1896年 創業者 アレクサンダー・エドワード
(由来・エピソード) ゲール語で「大きな小川」 創業当時は「オルトモア・グレンリベット」と名乗っていた
1898年 蒸気機関を導入し 24時間蒸留機を稼働させブレンデッド会社にウイスキーを提供していた
1923年 ジョン・デュワー&サンズ社が買収1952年 糖化時の搾りかすや蒸溜廃液を利用して
「ダークグレーン」と呼ばれる家畜用の飼料に再利用し いち早く環境問題にも取り組んでいた
1968年創業以来続けていたモルトフロアを閉鎖
1998年 バカルディ社が所有者となり現在に至る
ノンピート麦芽を使用 「デュワーズ」「バット69」「ジョニーウォーカー12年」のキーモルト

◎グランマレイ 創業年1828年 創業者 ヘンリー・アーノット&カンパニーズ
(由来・エピソード) ゲール語で「マレイの谷」
創業当時はビール工場「ヘンリー・アーノット&カンパニーズ・ウェスト醸造所」としてスタート
1897年 グレンマレイ・グレンリベット蒸溜所株式会社が蒸留所に改修
1910年 ウイスキー不況により生産中止
1920年 マクドナルド&ミュア社工場を購入し 3年後に再稼働する
1958年代に大改修を行い大幅に生産量が増えた
定番はノンピート麦芽たが 一部ピーティッド麦芽も使用している
・アメリカンオーク樽 ・シェリー樽 ・ワイン樽を使用
「ハイランドクイーン」のキーモルト

◎ザ・バルベニー 創業年1892年 創業者 ウィリアム・グラント
(由来・エピソード) グレンフィディックの創業者が生産を拡大するために第二の蒸留所として
建設する ゲール語で「山の麓の村」「幸運の村」の意味があり 13世紀に建設された
「メアリー女王」縁の「バルベニー城」の跡地を蒸留所開設の地とした事から名付けられた 
400万平方メートルの独自の大麦農場とモルティングフロアを所有している
1971年 蒸留所全体が改装され 生産量が増えたため モルト会社からモルトを仕入れる
ようになるライトなグレンフィディックと対照的なリッチな味わいが特徴
現在もグラント一族による家族経営が行われている
・バーボン樽 ・シェリー樽 ・ワイン樽 ・ポート樽 ・カリビアンラム樽を使用
「モンキーショルダー」のキーモルト

◎グレンエルギン 創業年1898年 創業者 ジェームス・カール ウィリアム・シンプソン
(由来・エピソード) ゲール語で「エルギンの谷」スペイサイド エルギン地区の名前を冠した
19世紀に建てられたスペイサイド最後の蒸留所
ウィリアム・シンプソン は「グレンファークラス」の元マネージャー
1900年代に入り ウイスキー不況が訪れた影響で 1902年から操業わずか5ヶ月で
倒産してしまう
1930年 DCL(現ディアジオ)社が蒸留所を買収 子会社のホワイトホース社が運営を
するようになる
1950年までグレン川の水を動力源にタービンを回して自家発電を行なっていた 
1960年代 蒸留所の規模拡大を行い2基しか無かった蒸留器をを、6基に増築する
1977年 初のオフィシャルボトルがリリースされる
100%ノンピート麦芽を使用
「ホワイトホース」のキーモルト

◎グレンファークラス 創業年1836年 創業者ロバート・ヘイ
(由来・エピソード) ゲール語で「緑の草が生い茂る谷」
1791年の絵画にすでに蒸溜所が書かれていることから 実際はもっと古くから
稼働していたと考えられている
1960年 蒸溜器を2基から4基に増設
1865年 ジョン・グラントが蒸溜所を購入 現代に至るまでグラント家による運営が
行われている
1968年 スコットランドで初めてのカスクストレングスをボトルで発売
後の「グレンファークラス105」の原型
1972年 それまで行なっていたフロアーモルティングを停止
1976年 蒸留器を4基から6基に増設
100%ノンピート麦芽を使用 数少ないパスバーナーで蒸溜 100%オロロソシェリー樽

◎クラガンモア 創業年 1869 創業者 ジョン・スミス
(由来・エピソード) ゲール語で「突き出た大きな岩の丘」
ジョン・スミスはマッカラン グレンリベット グレンファークラスの設立に関わった人物で
グレンリベットの設立者ジョージ・スミスの婚外子だとも言われている
1901年 蒸溜所を改築し近代的な工場になる
1917年~1918年 第一次大戦による原料不足のため蒸溜所を一時閉鎖
1927年 経営者のホワイトホース社がDCL(現ディアジオ)の傘下に入る
1941年 第二次世界大戦により再び原料不足に陥り生産停止
1964年 ポットスチルを4基に増設 ・バーボン樽 ・シェリー樽 ・ポート樽などを使用
「オールドパー」「ホワイトホース」「クレイモア」のキーモルト

◎ベンリアック 創業年 1898 創業者 ジョン・ダフ
(由来・エピソード) ゲール語で「ベン」は山 「リアック」は灰色
1900年代のウイスキー不況の影響で 創業わずか2年で閉鎖 その後 60年以上
閉鎖していた 1965年 グレンリベット社と合併し ウイスキー造りを再開
1972年 ピーティッドモルトの生産を開始
1978年 シーグラム社がアイラ島に蒸留所を保有していなかったため ピートを焚いた
パワフルな原酒を作ろうと思い買収
1994年 シングルモルトウイスキーを発売
1998年 フロアーモルティングを停止
2004年 「ベンリアック・ディスティラリー・カンパニー」として独立
2008年 グレンドロナック蒸溜所を買収
2013年 グレングラッサ蒸溜所を買収
2016年 ブラウン・フォーマン社の傘下に入る
現在も麦芽はピーティッド ノンピートの2種類を使う 「シーバスリーガル」のキーモルト

◎ロングモーン 創業年 1893 創業者ジョン・ダフ
(由来・エピソード) ゲール語で「聖人の場所」もともと修道院があった跡地に建設された
蒸留所の前に駅を作り 線路を引いてウイスキーが造りやすい環境を作った
これに由来し ロングモーンのロゴには蒸気機関車が描かれている
竹鶴政孝氏がスコットランドで最初に修行した場所
1899年 ジェームズ・R・グラントとヒル・トムソン(後のザ・グレンリヴェット・
ディスティラーズ社)により買収
1919年 ニッカウヰスキー創業者 竹鶴政孝がインターンとして働きウイスキー造りを学ぶ
1994年 余市蒸留所のルーツ 石炭直火炊き蒸溜を廃止
1999年 フロアーモルティングを廃止
2001年 ペルノリカール社が買収 子会社のシーバス社がロングモーン蒸留所も運営する
2012年 大規模な設備改修を行い 蒸留所内すべてをコンピュータ管理できるようになる
地元のノンピート麦芽を使用
「シーバスリーガル」「ロイヤルサルート」「バランタイン」のキーモルト

◎カーデュ 創業年 1811 創業者 ジョン・カミング
(由来・エピソード)  ゲール語で「黒い岩」
ジョン・カミングは農閑期の副業としてウイスキー造りを始める
1816年 ジョンは違法に3回蒸留したことで有罪判決を受けた
当時は免許を気にする人はほとんどいなかった
1824年 政府公認の蒸留所となり新しいポットスチルを購入
友人のジョージ・スミス(グレンリヴェットの創設者)のウイスキーの
販売と流通を手伝う 1893年 ジョン・ウォーカー&サンズ社に買収され
ジョニーウォーカーのキーモルトとして使用されることになる
1899年 工場を拡大し蒸留器を2基から4基に 1960年には6基に増やす
「ジョニーウォーカー」のキーモルト

◎グレンアラヒ 創業年 1967 創業者 マッキンレー・マクファーソン社
(由来・エピソード) ゲール語で「岩の多い谷」もともとは「マッキンレー」や
「スコッツクラブ」などの ブレンデッド用に原種を提供する目的で建てられた蒸溜所
1985年 インバーゴードン社に買収される
1987年 生産停止
1989年 ペルノリカール社が買収
その後約20年間は主にブレンデッドウイスキー「クランキャンベル」の原酒供給用として操業
2001年 ペルノ・リカール社の子会社 シーバス・ブラザーズ社の傘下に入る
2017年 ベンリアック・カンパニーの創立者ビリーウォーカーが買い取る
・バーボン樽 ・オロロソシェリー樽 ・ペドロヒメネスシェリー樽 ・モスカテル樽 ・ポート樽を使用

◎グレンフィディック 創業年 1887 創業者 ウィリアム・グラント
(由来・エピソード) 蒸留所があるフィディック川の谷間をゲール語で「鹿の谷間」と
呼ぶことから名付けられた
2017年現在シングルモルトの販売量としては世界一ジョン・スミスはマッカラン
グレンリベット グレンファークラスの設立に関わった人物で
グレンリベットの設立者ジョージ・スミスの婚外子だとも言われている
1901年 蒸溜所を改築し近代的な工場になる
1917年~1918年 第一次大戦による原料不足のため蒸溜所を一時閉鎖
1927年 経営者のホワイトホース社がDCL(現ディアジオ)の傘下に入る
1941年 第二次世界大戦により再び原料不足に陥り生産停止
1964年 ポットスチルを4基に増設 ・バーボン樽 ・シェリー樽 ・ポート樽などを使用
「オールドパー」「ホワイトホース」「クレイモア」のキーモルト

◎ザ・バルベニー 創業年 1892 創業者 ウィリアム・グラント
(由来・エピソード)  ゲール語で「幸運の村」
グレンフィディックの創業者が第二の蒸留所として建設 蒸留所近くにあった
バルベニー城から名付けた 独自の大麦農場とモルティングフロアを所有している
ライトなグレンフィディックと対照的なリッチな味わいが特徴

◎ストラスアイラ 創業年 1786 創業者 ジョージ・テイラー
(由来・エピソード)  ゲール語で「アイラ川が流れる広い谷」
記録が残っている中ではスコットランド最古の蒸留所で
「シーバスリーガル」「ロイヤルサルート」のキーモルト

◎アベラワー 創業年 1879 創業者 ジェームス・フレミング
(由来・エピソード)  ゲール語で「ラワー川の川口」
「シーバスリーガル」のキーモルト

◎オルトモア 創業年 1896 創業者 アレクサンダー・エドワード
(由来・エピソード)  ゲール語で「大きな小川」
「デュワーズ」「バット69」「ジョニーウォーカー12年」のキーモルト

◎グランマレイ 創業年 1828
(由来・エピソード)  ゲール語で「マレイの谷」
元々はビール工場だったのを1897年に蒸留所に改修

◎グレンエルギン 創業年1898 創業者 ジェームス・カール ウィリアム・シンプソン
(由来・エピソード)  「ホワイトホース」のキーモルト
100%ノンピート麦芽を使用

◎グレンファークラス 創業年1836 創業者 ロバート・ヘイ
(由来・エピソード)  ゲール語で「緑の草が生い茂る谷」
100%ノンピート麦芽を使用 数少ないパスバーナーで蒸溜 100%オロロソシェリー樽

◎クラガンモア 創業年1869 創業者 ジョン・スミス
(由来・エピソード)  ゲール語で「突き出た大きな岩の丘」
「オールドパー」「ホワイトホース」「クレイモア」のキーモルト

◎アードモア 東ハイランド 創業年 1898 創業者 アダム・ティーチャー
(由来・エピソード)  「ティーチャーズ」のキーモルト
麦芽はピーティッド ノンピートの2種類を使う

◎グレンドロナック 東ハイランド 創業年 1826 創業者 ジェームス・アラダイス
(由来・エピソード) ゲール語で「ブラックベリーの谷」
100%シェリー樽 「オロロソ」「ペドロヒメネス」を使い分ける
ノンチルフィルター ノンカラーが特徴

◎ロイヤルロッホナガー 東ハイランド 創業年 1845 創業者 ジョン・ベグ
(由来・エピソード)  ゲール語で「岩の露出した湖」
「ジョニーウォーカー・ブルー」のキーモルト
1848年 ヴィクトリア女王が愛した事で「ロイヤル」の称号が与えられ王室御用達になる

◎グレンモーレンジ 北ハイランド 創業年 1843 創業者 ウィリアム・マセソン
(由来・エピソード) ゲール語で「大いなる静寂の谷」
「ジョニーウォーカー」のキーモルト
マディラやソーテルヌ オロロソ ペドロヒメネスなど多種多様な樽を使用することから
「樽の魔術師」と呼ばれている 数少ない硬水を使用している蒸留所
ジンの蒸留器を再利用し高さは5.14メートルある

◎クライヌリッシュ 北ハイランド 創業年 1819 創業者 第2代スタッフォード伯爵
(由来・エピソード)  ゲール語で「金色の湿地」
「ジョニーウォーカー・ブルー」のキーモルト
「ジョニーウォーカー」「ブラック&ホワイト」のキーモルト
ボトルのラベルにデザインされているハイランドタイガーと呼ばれる山猫は
公爵家の副紋章で 今でも生息している

◎オーヘントッシャン ローランド 創業年1823 創業者 ジョン・ブロック
(由来・エピソード)  ゲール語で「野原の片隅」
ローランドの伝統的な3回蒸溜で ニュースピリッツは81~82%

◎グレンキンチー ローランド 創業年 1837 創業者 ジョン・レイト ジョージ・レイト
(由来・エピソード)  ゲール語で「キンチー川の谷間」
「ジョニーウォーカー」「ヘイグ」「ディンプル」のキーモルト
硬水を使用

◎アイル・オブ・ジュラ ジュラ島 創業年1810 創業者 アーチボルト・キャンベル
(由来・エピソード)  ゲール語で「鹿の島」
1502年から密造酒を作っていたと言う手記もある

◎ハイランドパーク オークニー諸島 メイランド島 創業年 1798 創業者 デビット・ロバートソン
(由来・エピソード) メイランド島の高台に蒸留所が位置するため名付けられた
「フェイマスグラウス」のキーモルト
ファーストフィルのシェリー樽を使用

◎スキャパ オークニー諸島 メイランド島 創業年1885
創業者 ロバート・マクファーレン ジョセフ・タウンゼント
(由来・エピソード) ノース語(バイキングの言葉)で「ボート」
「バランタイン17年」のキーモルト
1994年に操業中止 2004年に再開
ファーストフィルのバーボン樽のみを使用

◎ボウモア アイラ島 創業年 1779 創業者 デビッド・シンプソン
(由来・エピソード) アイラ島最古の蒸留所
ゲール語で「大きな岩礁」海抜0mに立っていて海風の影響を強く受けながら
ウイスキーが熟成される 1980年 エリザベス2世が訪問したことから
「アイラの女王」と呼ばれている

◎アードベッグ アイラ島 創業年1815 創業者 ジョン・マクドゥーガル
(由来・エピソード)ゲール語で「小さな丘」 「バランタイン」のキーモルト
1981年に閉鎖 1989年再開 ノンチルフィルタード製法
◎ラガブーリン アイラ島 創業年 1816 創業者 ジョン・ジョンストン
(由来・エピソード) ゲール語で「水車小屋のある窪地」
スコットランドでは「アイラの巨人」と呼ばれている 「ホワイトホース」のキーモルト
ポートエレンでモルティングされたモルトを使用

◎ラフロイグ アイラ島 創業年1815 創業者 ドナルド・ジョンストン
(由来・エピソード) ゲール語で「広い入江の美しい窪地」
1923年 禁酒法時代のアメリカで「薬用酒」 1994年 チャールズ皇太子に献上した事で
王室御用達の称号が与えられる
記事作成 中河チーフ


2023年10月 酒税法改正

2017年に決定された酒税の改定 1回目 2020年10月1日
2回目 2023年10月1日(今年) 3回目 2026年10月1日

酒税の税収は 1994年度(平成6年度)2兆1,200億円がピーク
2020年度(令和2年度)の酒税の税収は 約1兆1,300万円 国税収入の1.7%
年々減少しています また新型コロナウイルスの影響で大幅な減少となる
見込みです 原因は少子化による人口減少やお酒を飲む人の減少です

今回の改定で注目すべき点はビール・日本酒の税金が安くなり
第三のビール・ワインの税金が高くなります
酒税改正(350ml換算)
ビール 70円→63.35円 6.65円安
発泡酒 46.99円→46.99円 同じ
第三のビール 37.8円→46.99円 9.19円高 (発泡酒と同額)
日本酒 38.5円→35円 3.5円安
ワイン 31.5円→35円 3.5円高

ビールの分類は2018年4月1日に改正されており
ビールの麦芽比率67%→50%以上に またビールに使用する法定副原料の
範囲が拡大されたことで 麦芽の重量の100分の5の範囲内で 果実や
香辛料の使用が認められ ハーブやフルーツなどを使用したビールも
販売されている
今回の酒税の改定で発泡酒と第三のビールは同税率で統合される
3回目 2026年10月1日は 焼酎・ウイスキー・ブランデー・スピリッツ・
リキュールなどの酒税改正が行われる

昨今の円安や原油高・物価高など問題を考えると
酒税以上の高騰で商品の継続した品揃えや仕入れに翻弄される

Copyright(c) Bar ODA. All rights reserved. 皆様からのご意見お待ちしております mail:bar@bar-oda.com
bar@bar-oda.com