12日
今日も7:30起床
朝食を早めに済ませ集合時間までの間周辺の探索
街を歩く方々は全て信号無視 大阪よりもひどい
おまけに道路の真ん中には安全地帯などがその為に作られている
明け方降った雨で地面は濡れていたが澄んだ空が広がっていて
少し肌寒かったが非常に爽やかな時が過ぎた
バスはエジンバラ城のある旧市街地から新市街地へと
エジンバラが生んだ数多くの有名人の旧家などを探索
そしていよいよエジンバラ城へ
小高い古城からは新市街地や海野方まで一望できた
イギリスとの対戦の歴史などを少し学び
ゲート手前左にあるスコッチウイスキー ヘリテイジセンターへ
ウイスキーの歴史などを分かりやすく解説 皆さんには少し時間をとって
是非行ってもらいたいところです ただ私は右手のキルトの土産屋が
気になって途中で抜けて入っていくと奥が工場になっていて
気のよさそうな店員さんがペラペラと説明してくれましたがさっぱり分からず
かろうじて通じた英語でタータンチェックのベストを1着購入しました
昼食後バスはいよいよキースへ
余談ですが全英オープンゴルフの難しさを分かったような気がします
セントアンドリュースには行きませんでしたが
分刻みに変わる天候 そしてカップフラッグが折れ曲がるほどの強風
生い茂った芝生 私だったら半分以上ギブアップかも
高速道路でもない普通の国道を100キロ以上で行き交う車 勿論バスも
代わりもしない果てしなく続く丘陵 たまに目に映る山羊の姿
街に近づくと交差点が全てロータリーになっていて半円を描きながら進む
4時間近くかかりやっと着きました リンハウス(シーバスの来賓用の別荘)
超高級ペンションをイメージして頂ければ近いかもしれません
部屋は広くちょっとメルヘンチック
裏庭には小さな川があり向かいはグレンキース蒸留所 裏門に通じてる
徒歩2分の所にはストラスアイラ蒸留所

早速辺りを検索に 夕方なのにショップは大半閉まっていた
40分ぐらい歩いたが殆ど歩いてる人とは出会わなかった
夕食はリンハウスで グレンリベットのマスターの一人 アラン氏も同席
食事が終わるとリビングでゆったりしたソファーに腰を下ろす
棚に置いてあるバランタイン21年やロイヤルサルートなど20種類ぐらいの
高級な酒が飲み放題 盛り上がってきたところでアラン氏が
ギターで弾き語り 日付が変わってもワイワイと続く
13日
リンハウスでの朝食はソーセージとスクランブルエッグのコースが選べる
朝から贅沢な食事を頂き いよいよザ・グレンリベットへ
町を出て小高い丘の上にあるマッカランをはじめいくつかの蒸留所を眺めながら
40分程バスは内陸部へ それほど高い山ではないが山頂付近には雪が残っている
人里離れたところに現れた蒸留所 ザ・グレンリベット
大自然のど真ん中に堂々と腰を据えているようだ
蒸留所内を隅々まで見学 輝くポットスチルが現れた
ネックが細く高い これが上品かつエレガントな味わいを生み出す蒸留機か
セミナー1回目はザ・グレンリベットの基本的な商品
色・香・味を再認識させて頂きながらイヤン氏の講習を受ける
モルトウイスキーを選ぶ際のポイントはバーボン樽かシェリー樽かが
味わいを大きく左右する バーボン樽は淡い琥珀色でエレガントな味わい
飲み口もスムーズなのに対して シェリー樽は濃くガツンときてヘビー
ちなみにザ・グレンリベットはバーボン樽が多い
余談ですがマッカランはシェリー樽を多く使用している
熟成年数が増すことで荒々しい感じからマイルドに変化するが
私の嗜好はバーボン樽とシェリー樽を程良くブレンドした18年物がバランス的に一番好きである
樽の熟成庫は入るとウイスキーの香りがいっぱいに広がり包まれてるような
感じを受ける 「天使のわけまえ」と言われ樽に寝かせてる間に蒸発する
12年で25% 18年で35% 21年で40% 40年たつと75%蒸発し1/4しか残らないと言う
人工的に温度管理をしているわけではない ただ物によってセラーは変わる
授与式などがあり昼食 レストランはジョージ・スミス創業者の生まれた家
食前にバーで そしてスペシャルランチ
ザ・グレンリベットに戻ってから午後の行程 先ずトレッキング
約30分程奥地へ 途中から道なき道を歩くと源泉にたどり着く
川の畔にあるわけでなく 地下から汲み上げているため小高い草原にぽつんとある
蒸留所に戻って2回目のセミナー ジム・クライル氏のセラーコレクションがずらり
1本10万円前後 世界で限定発売しているウイスキー
それぞれに贅沢な特徴を持ち合わせていて ただただ感激するばかり
ここでも公表出来ない情報なども入手
その後リンハウスに戻る 部屋に用意してくれていたのはケルト衣装
初めての巻きスカートデビュー 違和感がありなかなか部屋から出ることが出来ませんでした
メイドさんがにこやかに微笑みながら間違った着方を整えてくれた
辺りがようやく薄暗くなった頃(現地時間で20:00)食事は始まった
しばらくするとハギスの儀式 先頭にイヤン氏後ろにバグパイプの奏者
全員の後ろを清めるようにゆっくりと進む
そして包丁とフォークを振りかざしハギスの詩を語る
ハギス・ウイスキーナイト
ハギスとは羊の内臓・玉葱・カラス麦などを使った胃袋詰め料理
スコットランドの国民詩人 ロバート・バーンズ(1759~1796)
バグパイプの音色で清め彼の詩を呼んで儀式が始まる
~ハギスに献る~
「お前の心根と にこやかな笑顔に 神の恵みあれ
腸詰一族の大首領よ!一族の面々の上にお前はどっかと収まっている
胃袋や腸や内臓の上に お前は食前の祈りに値する立派な食べ物だ
おれの腕の力のように いつまでも
あわれな者よ!ハギスを知らないで ほかの物を旨いと言って食べている奴を見よ
しなびた葦草のように 頼りないではないか
奴の蚊の足みたいな脛は まるで鞭の紐みたい
こぶしはちょうどクルミのよう 血なまぐさい戦場を駆けめぐるなど
とても奴にはできないぞ
それにひきかえ ハギスで育った田舎者を見よ
ふるえる大地もそいつの足音で もっと鳴り響く
その大きなこぶしに一刀を 持たせてみよ
彼はそれを振りに振って風をお越し 敵の脚も腕も頭も叩ききるだろう
まさにアザミの穂先のごとく」
語り終わるとプレートに盛られてあるハギスの固まりを真上からグサリ
全員立ってクエイヒという友情を表す乾杯用の杯を両手で持ち
スコットランド語で「スランジバー」と乾杯
ダブル以上注がれたリベットを一気に飲みほす
器の後ろにキスをして 頭の上で逆さまにする
飲みほしたことに偽りがなければ友情は成立
メインディッシュのハギスにはリベットを振りかけて頂く
食事が終わるとリビングへ 22時を過ぎたぐらい
地元の中高生から大人までで形成されたプロの音楽団が
スッコトランド民謡などを演奏し私達を歓迎してくれた
その後アラン氏に誘導されリンハウスの別棟へ
ジュークボックス ビリヤード台 バーカウンターがあり
パーティールームとなっていた
時間を忘れて愉しんだ 夜空は手に届くような星空だった
14日
リンハウスでは白夜に備えて窓を木の扉で覆うようになっている
開けると小鳥がさえずり空が澄んでいた
朝食を済ませバスへ 北へ進むとだだっ広い平野にポツリとモルト工場が現れる
スペイサイドで最大手のモルト工場 一回に580トンの精麦を行うタンクを2槽持っていて
収穫時の1.5ヶ月を除いてはフル活用されている
原料はスコットランド北東部産の大麦 仕込み水は山からひいてきている軟水を使用
非常に合理的で この工場から各蒸留所をはじめ各エール工場へもモルトを運んでいる
精麦タンクは麦の香りが湿気と共に身に染みてくるような感じだ
足を踏み入れると15cmは沈む 初めての感覚にぎこちなく歩きまわった
バスは西へ 町の中にあるアベラワー蒸留所に到着
ポットスチルのネックはそれほど高くはないがナチュラルなウイスキー
シェリー樽とバーボン樽のウイスキーを飲みくらべバーボン樽のウイスキーを購入することに
大きな樽にレバーが装着してあり 空瓶をセットしてレバーを下ろすと満たされる
別の機械でコルクをする 出荷台帳とラベルに番号を記載 木箱に入れれば完成
元詰作業は貴重な体験となった
昼食はスペイサイド川辺のレストランへと 店は地元の人で賑わっていた
隣のテーブルの老夫婦は大きな皿にはみ出しそうなソーセージが3本のったメインディッシュを
それぞれたいらげている おまけにデザートまで 大飯食らいの私が唖然とするぐらい
私達は別のメニューだったので助かったがボリュウムは多かった
店を出て青空のした大きな芝生の公園を遮り川岸に 幅は広くないがまるで上流を感じさせるように早い
それでも水は澄んでいて 冬には多数の鮭が上がってくるそうだ
バスは少し戻り樽工場へ 各蒸留所からのオーダーに合わせて樽を作る
数人の職人が拳の倍ほどのハンマーを振りかざし作業をしている
中央には検査台があり各々作った樽を簡単に転がしながら運びチェックを受ける
合否の判定を待たずに またハンマーを手にする それもそのはず 彼らの給料は歩合制だそうだ
最後の蒸留所見学はリンハウスにほど近いストラスアイラ蒸留所
蒸留機は熱を放ちながら稼働していた 触ったら火傷するのでと言われながらも近づく
また貯蔵庫にはロイヤルサルートの原酒がずらり その中に特別な空間があり 牢屋のように
仕切られた場所の中には皇室から依頼があった場合に出す樽が3樽だけ寝かせてあった
それにしてもすごく豊かな香りが充満していて もう少し居たいぐらいだった
最後の晩餐を愉しむためにリンハウスへと戻りちょっとドレスアップ
バスは北へと走る 海辺にたどり着いた 夜8時半 日の陰りがようやく始まったばかり
若者がパブなどで賑わっている その一角で人気のイタリアンレストラン
バスを降りるとジム氏(グレンリベットのマスター)が出迎えてくれた
久しぶりの再会が出来気持ちも高ぶった
次から次へと出てくる料理に堪能しながら夜が更けていった
以前ジム氏が来日した時と同じ質問をした
「日本の消費者に一番伝えたいことは?」答えは変わっていなかった
「歴史と伝統を今も守り続けるNo.1のウイスキーである」と
また 「ジム氏が一番好きなウイスキーは何か?」と尋ねると
「ザ・グレンリベットの18年」と答えが 私の一番好きなウイスキーだったので
背筋に電気が走る様な感じと喜びを覚えた
翌朝 別れを惜しみつつ また再び来ると決意し帰国
最後にザ・グレンリベットを私なりに一言で言うと
「全てのウイスキーの基準」である